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3.<サッカーボール>

土手の下を川沿いに歩いていたら
茂みの中からサッカーボールを発見。
ボール蹴るなんて20年ぶりだなあと、
川に落ちないよう高く蹴ったり、
リフティングをしてみたり。
しかし五月の炎天下。体はものの5分で汗だくに。
帰ろうかと思ったが、さてボールはどうするか。
そう言えば…と、
土手をのぼっていくと近くに小学校がある。
やはりこのサッカーボールは
小学校のグラウンドを飛び越えたものか。
シーン…とした職員用の玄関に差し掛かった帰り道。
休日で閉ざされた扉の向こうに
ポ~ンッとボールを投げ入れてあげたのだが、
「……。」
なんだかそのサマが部外者の不法投棄のよう…。
いやいや俺はボールを見つけて返してあげただけだから。
とはいえ2つの防犯カメラがギロリと
こちらを睨みつける中、なんだか…。
いやいや。
違う違う。
待て待て。
帰ろ帰ろ。

 

逃げろ逃げろ。