新リトルボイス誕生

<文:シンガーソングライター/秀機(ひでき)>

43.<純粋そうな人>(シリーズ⑥)

2週間に一回、
職場にとてもキレイな女性が来るようになった。
「41歳で独身らしいばい!」と、
荷物を受け取りに来るそのマドンナに目を付けたのが
我らが59歳の陽気な博多っ子『光広』さん。
光広さんもバツイチなだけに仲良くしたいのは分かるのだが…
「迷惑ですって~」
なんでね、喜んで話してくれるばい?と光広さん。
そりゃ無愛想な態度は取れないでしょ向こうは。
第一あんなキレイな人が
こんなみすぼらしいオッサン相手すると思います?
おおいッ、みすぼらいしてなんね!
相性はよかとヨ、だいぶ話したけん、
今度はご飯に誘ってみようと思う。
「ムリですって」
なんがムリか!
「純粋そうな人は純粋そうな人にしか惹かれませんって!」
じゃなんね、俺は純粋そうな人には見えんとね!と光広さん。
「じゃ光広さん、あの人にお菓子もらいました?」
なんね、お菓子て?
「ああ、やっぱり俺だけだったんだ…」

 

おおぉいッ!