74.<俺の中の法律>

レジに並んでいると
缶コーヒーを片手に後ろに並ぶ
50代の作業着のオッサンが俺にグッと顔を近づけて来た。
「え…マジ?」
仄かに香る汗の臭いに思わず一歩前へ出る。
しかし一歩前に出た俺に合わせるように
オッサンもまた一歩前に出る。
「ウソォ…」
なんで顔近づけるの。
一昔前、風呂ギライな上司が俺の半径1メートル以内に入ると
罰金300円という制度を設けていたが、
それを思い出させる罰金レベル。
何やってんのコイツ、と
いよいよ肘打ちでもかまそうかと思っていたら、
にょき~っと首をひねり、
どうやらオッサンはレジの横のタバコを選んでいた様子。
それにしては、
その目的に向かうまでの経緯が大問題。
「気持ち悪りぃわ」
鳥肌立つわ、
汗の臭いが香ったわ、

 

俺の中では犯罪じゃボケ。