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103.<マラソン>

2月のある午前。
大きな公園を横切ろうとしたら
「頑張れー」「頑張れー」と子供たちの声援が聞こえる。
イベントかと思いきや、どうやら体育の授業。
すぐ近くに見える学校の校庭が工事中のため、
公園を借りて小学校低学年の女子が
授業でマラソンをしている模様。
キツイだろうなーと他人事のように公園を横切っていたら
「なんだなんだ?」
その女子たちが次々と俺に目を向ける。
なんでこうも俺を見るんだ?と思ったが
なるほど走ってる最中は動くものにしか目が反応しないわけだ。
しかしこうなるとツラい。
ノンキに歩いてる俺に何十人もの女の子が、
「助けて…」
「キツい」
「もうイヤだ」
つぶらな瞳で訴えかけるように、
「逃げたいの」
「ヤメていい?」
「歩いていい?」

 

…せ、先生!中止だ。